埼玉県経済同友会海外視察 「強いアメリカと弱いアメリカ」 3
他方、「アメリカの弱さ」にも注目せざるを得ませんでした。アメリカ経済の7割を占める消費経済が本格的に立ち直るにはまだしばらく時間がかかるようです。全米の失業率は当時9%台と言われていましたが、10月の失業率は10.2%とついに二桁に達してしまいました。ヘリテージ財団のクリンガーさんが「今後米国は2013年まであと3年は経済の停滞が続くのではないか」と心配していましたが、アフガニスタン問題などの国際問題や医療保険問題などの国内問題を抱えるオバマ政権のかじ取りは決して楽ではありません。最近のオバマ支持率も50%に急落しているようで、今後の政治情勢も決して楽観は出来ないでしょう。「アメリカの強さ」と「アメリカの弱さ」が今後どのようにダイナミックな展開をしていくのか、ぜひ注視していきたいと考えています。
-岡本比呂志-