岡本比呂志 Profile

日本の教育、イノベーション、IT、ビジネス|岡本比呂志

2012年11月

私たち埼玉県の専門学校は、「職業教育フェア」の開催、夏休みを利用して高校生に職業の体験学習をしてもらう「わくわーく仕事塾」(文部科学省委託事業として採択)の実施など、高等学校と連携した事業に積極的に取り組んでおります。
また、4年制専門学校の卒業生に「高度専門士」と大学院入学資格が付与されるという新しい制度が発足。
これにより、4年制の専門学校は大学学部と同格になり、専門学校の「高等教育機関としての社会的地位の確立」に向けて大きく前進しました。
さらに現在、全国専修学校各種学校総連合会が当面する最重要課題として掲げている、「専門学校を学校教育法の第1条に規定する」運動を大きく巻き起こしていくことです。
これは、学校教育法上、専門学校と大学・短大など他の「1条校」との格差を是正し、同等の学校として扱い、併せて「職業教育体系の構築による複線型教育を実現する」という正に歴史的な制度改正を目指すものです。
現在、文部科学省において「検討会議」が開催され、具体的な制度設計等の審議が始まっています。
専修学校制度を残しつつ、「職業教育を目的とする新しい高等教育機関(新学校種)を創設する」方向で議論がされておりますが、関係各位の皆様には、是非とも温かいご理解と大きなご支援を賜りますようお願い申しあげます。最後に、会員校の益々のご発展と、教職員の皆様のご健勝を心より祈念申しあげ年頭のご挨拶とさせていただきます。
岡本比呂志

平成18年12月15日、国会において教育基本法の改正が可決・成立しました。これは1947年に同法が成立してから実に60年ぶりの改正です。改正基本法は、公共の精神や伝統と文化の尊重、我が国と郷土を愛する態度を養うなどの基本理念を盛り込みました。
これは、行き過ぎた個人主義や自由主義などの悪しき社会的風潮を是正し、子供たちの健全な育成と21世紀の日本社会の健全な発展に寄与するものと評価できます。また、同法の改正は専修学校の振興にとっても重要です。
同法第2条(教育の目標)の第2項に「職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと」という条文が明記され、専修学校の根拠法とも言うべき内容がもり込まれました。
さらに、同法第17条(教育振興基本計画)が新たに明文化されましたが、これは専修学校を含めた教育の振興に関する施策等の基本計画を定めることを国に対して義務付ける一方、地方公共団体に対しても、基本計画策定に努めることを課しています。
専修学校振興計画がこれからどのようなものとやるか、しっかりと見守っていく必要があります。
今後、教育基本法改正に続く学校教育法の見直しにおいて、全国専修学校各種学校総連合会が求めている「学校法人立専修学校を学校教育法第1条に規定する」ことは、大学・短大など他の高等教育機関との格差を是正することになり、専修学校の振興と発展にとって、画期的な意義をもつものです。是非、力を合わせて1条校化の実現を目指していきましょう。
岡本比呂志

日本の未来と教育界、そしてこども達にとっても明るく希望が持てる良い年になりますように、私、岡本比呂志は心から願っております。これからは、4年制であれば、大学を選ぶのか専門学校を選ぶのか、教育のコンシューマ(消費者)としての学生自身が、教育内容や教育サービスのクオリティ(質)で自由に判断し選択できる新しい時代に入ります。
また、社会や経済が一層複雑になる中で、産業界の人材に対するニーズは益々多様にそして高度になっています。専門学校はそうした社会のニーズに柔軟に応えることが出来る高等教育機関です。
私たちは、職業で必要とされる専門知識や技術はもちろんのこと、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力などのヒューマンスキルや人間性、そして仕事を探求するビジネスマインドをもった優秀な人材をこれからも益々社会に数多く輩出していきたいと願っております。

文部科学省は、一定の基準を満たす4年制専門学校の卒業生に、大学院への入学資格を与えるよう制度改正の方針を固めましたが、このことのもつ意味は極めて大きなものがあります。
平成6年の「専門士」創設を経て、平成10年には、専門学校卒業者の大学編入学が認められるようになり、学校教育法上、専門学校は短大と同格になりました。そして、今回の制度改正により、4年制の専門学校は、学校教育法上、4年制の大学学部と同格になります。正に、私たち専門学校関係者が長年熱望してまいりました。
専門学校の「高等教育機関としての社会的地位の確立」に向けて大きなステップを踏み出したと言えるでしょう。これからは、4年制であれば、大学を選ぶのか専門学校を選ぶのか、教育のコンシューマ(消費者)としての学生自身が、教育内容や教育サービスのクオリティー(質)そのもので自由に選択できる新しい時代に突入します。大学と専門学校は学校教育制度上初めて同じ土俵に上ることが出来たと言えます。
社会や経済が複雑になる中で、社会の人材に対するニーズは益々多様にそして高度になっています。
専門学校はそうした社会のニーズに柔軟に応えることが出来る高等教育機関です。
これからも私、岡本比呂志、私たちは、職業で必要とされる専門知識や技術はもちろんのこと、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力などのヒューマンスキルや人間性、そして仕事を探求するビジネスマインドをもった優秀な人材をますます数多く社会に輩出していきたいと願っております。

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